よく耳にする病気の一つ,自律神経失調症。いろいろな症状が出て,なかなか改善しないもので,患者の方は大変です。ここでは,自律神経失調症がどんな病気なのか?どうすれば改善できるのか?といったことを取り上げています。
よく聞く病名,「自律神経失調症」。まず,この病名ですが,国際的には認知されておらず,日本独自の定義がされたもので,原因の特定できないさまざまな症状に対して患者を納得させるために付けられる病名,とも言われています。ここでは,一般的な認識に基づく自律神経失調症について書きたいと思います。では,この病気,一体どのようなものなのでしょうか?同じような状態で付けられる別の病名に,不定愁訴症候群,というのがあります。つまり,自律神経のバランスが崩れることで,心身にさまざまな症状が現われるようになることを言います。不定愁訴と述べたとおり,検査をしても異常がなく,はっきりとした原因の分からない病気と言われています。
自律神経失調症にはいくつかのタイプがあります。本態性といわれる生まれつきのものから,抑うつ型という精神的なものが深く影響しているものまで,さまざまです。それぞれによって対処の仕方や改善方法は異なってくると思いますが,基本的には休息を取り,ストレスから解放されるようにすることが必要です。自律神経が交感神経に傾いていることで不定愁訴が出ることがほとんどですので,副交感神経が働けるように体を休めることは大切です。あまりにひどい時には,十分休息を取れるような環境を整えることも必要になるでしょう。また,過度の緊張状態が続くことも交感神経優位の状態としてしまいますので,音楽などでリラックスすることも改善に役立ちます。
内科的な症状が出るので,内科を受診することが多いかも知れませんが,自律神経失調症の場合は,心療内科や神経内科などの方が専門的な治療を受けられます。もちろん,内科のかかりつけ医がいる場合は,そちらの医師に相談して診てもらうのが良いでしょう。治療の方法としては,薬物療法が一般的です。症状を緩和するための薬が使われたり,抗不安薬などが使われたりします。それと共に,ストレスが大きな原因である場合は,カウンセリングなどでストレスを取り除いたり対処できるようにしたりする治療も行なわれるでしょう。自律神経失調症をはじめとするストレス性の病気になりやすい人は,心療内科をかかりつけとしておくと良いかも知れません。また,現在は「心のコントロールのとれない人に改善効果が期待できる」として米国と日本で特許を取得したサプリメントも発売されていますから使用してみても良いでしょう。