緊張すると大汗をかいてしまう,多汗症。対人恐怖とも言える症状ですが,どのようにして治すことができるでしょうか?緊張性多汗症を治す方法として,自分でも行なえる緊張を抑える方法や,クリニックで行なわれる治療法を紹介しています。
緊張の表われ方は人によってさまざまです。ガタガタ震えたり,顔が火照ってきたり,そわそわしたりします。また,よく見られるのが汗をたくさんかくことです。「多汗症」と言われる状態です。発汗の仕方には個人差がありますが,人前で緊張して汗をかく人は増えています。緊張することで自律神経が交感神経に傾き,興奮した状態になって汗をかくようになる訳です。そのような生理的な現象に加えて,汗をかき始めるとそれが気になってさらに緊張して汗が多くなる,という心理的なことも影響しています。それで,多汗症を治療するには,汗腺の働きを抑えるフィジカルな面と,いわば“対人恐怖”的な心理状態を克服するメンタルな面の両方からアプローチする必要があることが分かります。
人前に出て緊張して大汗をかいてしまうことが多い人は,メンタルな面のコントロールが必要になってきます。決して一朝一夕に成果が出るものではありませんが,長いスパンで考えると効果を期待できます。例えば,プレゼンのときに緊張しやすい,としましょう。そのようなときには,事前にしっかりと打ち合わせや準備をしましょう。時間を掛けて,念には念を入れて準備しておくなら,自信を持ってプレゼンすることができます。プレゼンの内容をしっかり把握し,声に出して練習しておけば,緊張を和らげられます。同僚などに聞いてもらったり,質問を想定してもらったりするのも良いでしょう。それを繰り返すことで自信を付けて,緊張を抑えることができるはずです。
多汗症は,メンタル的なアプローチで治療していくのが一般的です。場合によっては,薬を使用して精神的にリラックスできるようにします。しかし,程度がひどい場合には,皮膚にある汗腺を治療して,発汗しないようにすることが必要になります。脇の下を切開して,汗腺を取り除いていく外科手術や,ボトックスという注射をして汗腺を破壊する方法などがあります。汗腺を取ってしまうと汗は出なくなりますし,ボトックスでは効果は数ヶ月間持続します。それぞれの治療法にメリット・デメリットがありますので,クリニックでよく相談して治療法を決めてください。手術を行なえば,当然費用も高額になります。どのような治療にしても,経験のある医師やクリニックで受けるようにしましょう。無料でメール相談やカウンセリングを行っているクリニックもありますので,まずは相談してみるのが良いでしょう。